医師の資質を問い直す

 西条命の思い描く無限の樹形図に組み込まれるであろう、最上義明が医師への道の第一歩を踏み出そうとする。一応高校生ではあるのだが、学校崩壊気味の高校でもあり、本人もほとんど通っていないので、マイナスからのスタートではあるのは確か。
 しかし、医師に必要な資質は備わっているようなので、医師免許を取れれば優秀な医者になれそう。問題は果たして医学部に入学できるのか?ポイントは、同じく医師を目指す友人の伊達に対するライバル心かも。

 今回は医療に関する話はあまり登場しませんが、数少ない見せ場では義明の資質が光ります。
 医療マンガの主人公にニートとヤンキーが登場するのはかなり特徴的。しかも、彼らはまだ医者ではない。しかし、医者ではない視点で医療に本当に必要なものを抉り出していく感じがします。

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橋口たかし作品の書評