大戦の終結、そして

 第三次世界大戦終結へと向かうわけだが、主人公3人+1は、その間に目的を果たすために足掻き続ける。本来なら科学サイドのトップに君臨するアクセラレータはラストオーダーを助けるために魔術サイドに近づき、滝壺理后を助けることに成功した浜面仕上はレベル0にも拘らず、科学サイドの深奥に近づく結果となってしまう。
 一方、フィアンマとの対決が続く上条当麻は、世界の救い方についての考え方をぶつけ合う。彼らがそれぞれの強大な敵と戦う間に、戦争をする兵士たちはどう動くのか。そして、全ての決着がついたように思えたとき、最悪の災厄が再臨する。

 アクセラレータや浜面はそれぞれ、これまでとは違う自分を支える柱を自覚し、御坂美琴はようやく望んだ位置まで到達した。そして、上条は…。今回で神の右席を中心としたストーリーはエピローグを迎え、また新たな展開へのプロローグが始まる。
 それにしても浜面くんはやたらと格好良くなった。上条さんを食ってしまいそうな位に。そしてアクセラレータは自身を覆っていた仮面がきれいに取れました。

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鎌池和馬作品の書評