自分たちが活躍できるフィールド

 新妻エイジの「CROW」「+NATURAL」に勝てる作品でなければジャンプには連載させない。編集長から下された条件を飲んだ真城最高高木秋人は、連載ネームに挑もうとするものの描くべき作品に迷う。
 一方、担当編集の港浦は、前担当の服部にアドバイスを請う。その内容は、彼の想像を超えるものだった。

 真城と小豆ミホの、作品をアニメ化してヒロイン役をやる、という約束を果たさなければならないという想いのためもあるが、とにかく二人のやる気は誰にも負けていない。慣れないギャグ漫画を連載している時は辛さもあったかも知れないが、自分たちのフィールドでは水を得た魚の様に泳ぎ始める。そしてそれを可能にしているのは、彼らを陰に陽に励まし高めあうライバルたちの存在がいるためであることも忘れてはならないと思う。
 やってきたことに無駄なことはない。そう言い切る事が出来るのは、本当に彼らが限界ギリギリまで努力してきたことを知っているからだろう。

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大場つぐみ作品の書評