リサラのコンプレックスを刺激する死神登場

 死神のリサラとキュールとの同居生活の嬉し恥ずかしイベントに一喜一憂している加賀良介の前に、新たな死神が現れる。それは、良介が大ファンだったグラビアアイドルのイリアだった。
 実は死神だったイリアとリサラは、死神学校時代のライバルにして、リサラから主席の座とレストール家のプライドを奪い去って行った憎い人物。しかも、二人の差を分けたのは胸の大きさだというから始末が悪いのだ。リサラのコンプレックスがそのまま、イリアに対する敵愾心につながって行く。
 そんな訳で、再会した二人の間に勝負が始まらないわけがない。プール開きの季節がら、水着コンテストで勝負をすることになるのだが、グラビアアイドルとして知名度の高いイリアに対し、転校してきたばかりのリサラは美人ではあるが知名度は低い。巻き返しを図るために色々と手を打つのだが、そのうちイリアは水着コンテストの審査員でもある良介に色仕掛けを迫って来て…。

 1巻に引き続き、妄想力いっぱい欲望いっぱいの仕上がり。でも、キュールに引き続き、それを上回る陰険さを備えたイリアの攻撃に、本来なら高飛車系のリサラは押されっぱなしで沈みっぱなし。だからこそその落差がイイのかも知れないけれど。
 いっぱい登場してきたヒロインたちと共に、次巻はどこへ向かうのか?ちょっと楽しみな気がします。

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橘ぱん作品の書評