500年後のジオの物語

 ジオ・レヒュタス、サザーイアリエスやリィンと、ギン・タビビセスの対決から五百年後の世界。科学的な発展を遂げる代わりに、500年前以後、魔法は失われてしまったかに見えた。そんな時代を生きるジオの子孫ジオ・アリア・レヒュタスは、金にうるさい青年だ。
 そんな彼の前に、魔法研究機関エルジオンの構成員が現れる。彼らはジオに協力を求めるのだが、いかにも胡散臭さを感じたジオは逃げ出すことにする。そしてジオを救ったのは、エルジオンを抜けた魔法研究者レイセス・エルディオとその仲間、シェリー・ベイルとフィー・レガルアだった。

 どうして魔法が使えなくなったのか?ジオ・アリアが受け継いだという黄金の禁呪とは何か?新たな謎が明らかになるのを通じて、500年前の謎も少しは解き明かされる。
 イレガウラ、ギン、ジオの本当の関係、そしてジオが生まれる以前の記憶を持っていた謎。その辺りは今回で明らかになったが、イマイチ明らかにならなかった部分もある。しかしこれで完結なので、その辺りは自分の想像で補うしかないようだ。

   bk1

   
   amazon

   

桐幡歩作品の書評