揺らぐ良守、迫り来る災い

 神佑地襲撃事件の黒幕が明らかになる。烏森は、外部からの圧力と内部の変化により板挟み状態の様相を呈していて、墨村良守に対する周囲の期待は徐々に増すばかり。しかし本人はそんなことを気にもせず、氷浦蒼士の心配をしている。
 裏会の総帥は何を考えて行動しているのか?四百年もの間、多くの結界師を縛り付けて来た烏森とは一体何なのか?共鳴者の役割とは何か?各人がそれぞれの思惑の中で行動することにより、そういった疑問が自然と浮かび上がってきます。
 最後は、いよいよ烏森を揺るがす大事件の幕開け。

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田辺イエロウ作品の書評