弱肉強食の本質と真っ向勝負

 春までもう少しというところまで来たけれど、今が一番、食べる物がなくなるとき。モノコたちも食べるものがなく、いつもおなかを空かせている。そんな時、同じように空腹を抱えた狼の群れが、タロウザを囮にして、モノコたちを一網打尽にしようとする。自分が食べられる危機を前に、タロウザが狼に提案することとは?
 そして、象のブラブラがタロウザにいう、「生まれてきてはいけなかった子」の理由とは?

 象のブラブラのせりふは、弱肉強食の本質を突いているし、タロウザの論理の矛盾点をえぐる様な一言だ。これに対して、次巻以降で成長したタロウザは、どういう答えを導き出すのだろう。
 第0話は2巻ではなく、3巻以降に収録予定に変更だそうです。

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雷句誠作品の書評