しぐさから感じる過去の影
営業部の夏目瑛太は、派遣社員として入社した舞原七虹に興味を引かれる。飛びぬけた美貌とスタイル。だが人とは関わらない。名前で呼ばれることを嫌がる。並んで歩く時は必ず車道側を歩く。時折、夕焼け空を見て寂しそうな表情を浮かべる。
そういった彼女の振る舞いが示すピースは、彼女のどんな人生を写す影なのだろう。七虹の軌跡を遡り、その原点にせまっていく恋の物語。
交わりそうになっても、かするだけの人生の軌跡はいっぱいある。逆に、どれだけ離れてもいずれ交わる人生もある。
裏表紙の梗概は、実写映画にもなったマンガを感じさせるものがある。名前と併せて考えると編集者の意図があるのかも知れないけれど、中身の関連性はあまりないので、個人的にはよろしくない感じがした。
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