主人公が脇役

 てっきりもう続きは出版されないものと思っていたけれど、忘れた頃に続巻はやってきた。でも奥付を見ると、連載されていたのは平成12〜13年なので、新作というわけではないらしい。

 倶梨伽羅の襲撃に備える幻想界の話と、黒崎家にかけられた呪いの話が並行して進む。前者の方では貴人が、後者の方では亘理が、何やら策動を始めている。

 次はこんなに待たずに、忘れない頃に出版されれば良いのだけれど、どうだろう?

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松下容子作品の書評