あの二人の物語

 剣島での洗礼の儀式を次の航海に控え、ランゾット・ギアス五等海尉は、オレンディアという娼婦の少女と出会う。父は死に母は病に倒れたという彼女に、あれことれ気を使うランゾット。
 一方、ネイ・カーヴォイは、ランゾットを連れるトルヴァン・コーア六等海尉を見て衝撃を受ける。

 物語が完結した後になると何でもないことなのだが、出版時点から見ると章頭の引用文は色々と示唆的な事柄を含んでいる。そして、喪の女王の終盤を彩るギアス提督と修道女の関連性も。
 人に歴史あり、という感じですね。

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須賀しのぶ作品の書評