力を求めて至る場所

 嵐座木神社、裏会総本部と続けざまに襲撃する総帥・日永の行動に、良守は心を痛め、正守は自分の限界を痛感させられる。そして、ついに開祖・間時守の口から、烏森の地に秘められた言い伝えの真実が語られるのだった。

 正しい力のあり方を追求しようとして、強力な力の前にねじ伏せられ、うっ屈していく正守が何とも言えない。このまま転がり落ちるのか、どこかで留まることができるのか。
 また、良守の方も物語の中心へどんどん進んでいく。

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田辺イエロウ作品の書評