小学館

戦場は再び学園へと戻る

自らの行動により自らの未来の選択肢を狭めていたことを知らされた綾木日奈は、手に入れたかに見えた友情をも自ら手放し、再び孤立の度合いを深めていく。自らの行き先も分からぬままに。そしてそれは、自らの指揮官を失った真奈美も似たようなものだ。 そし…

どうして彼にインタビュー?

有名ゲームのパロディネタが多い。あとは、美濃又に続く露出狂(女子)が登場する。 特筆すべきは、幕間の堀江貴文氏インタビューだろうか。途中からこちらが本編の様な気もしてきた。しかしどうして彼にインタビューすることになったのだろう? bk1 amazon …

禁呪の秘密

魔導の蝶との共同作戦により、ギンたちの侵攻を食い止めようとするジオだが、ギンの魔法の力はすさまじく、容易なことではない。ギンの魔法の秘密を調べるため、自らに呪いをかけた存在の下へ案内するサザだが、ジオたち3人はそれにより試練を課されること…

扇本家の事情

扇七郎の乱入もありながら、良守の活躍により烏森は一応の平穏を取り戻した。しかし、総帥により引き起こされた裏会の混乱はまだ続く。そんな時、墨村家にある人物が訪ねてきて事態の急展開を導く。 これまでは烏森という土地に縛られた話だったけれど、扇本…

闘い終わって

長老の過激修行に耐えたケンイチと、YOMIのふたご姉弟ポルックスの対決に決着がついたころ、梁山泊の中堅師匠三人組は、闇の拠点のひとつに襲撃をかけていた。そこにいるはずのカストル救出も彼らのミッションに加わるのだが、共同作戦を行う警察の独断…

執事服を着る覚悟

初めてハヤテが覚悟を持って執事服を着た気がする。でも、つらい選択からは逃げ切った気がしなくもない。 影の功労者は雪路だろう。もし彼女がいなければ、また違った結末が訪れていたかも知れない。こういうところがあるから、彼女はヒナギクのお姉ちゃんを…

突きつけられる選択

ヒナギクに背中を押されて天王洲アテネに会いに行った綾崎ハヤテだが、アテネの現執事に行く手を阻まれる。 突然の変貌、そしてハヤテに突きつけられる究極の選択。昔の借りと今の恩のどちらを選べばよいのか、あるいは第3の選択肢が存在するのか。アテネ編…

弱肉強食の本質と真っ向勝負

春までもう少しというところまで来たけれど、今が一番、食べる物がなくなるとき。モノコたちも食べるものがなく、いつもおなかを空かせている。そんな時、同じように空腹を抱えた狼の群れが、タロウザを囮にして、モノコたちを一網打尽にしようとする。自分…

かわいらしい歌舞伎

読切の時はファンタジー色が強い作品だったけれど、連載になったら完全に現代もので、歌舞伎役者自体にスポットを当てた作品に変わっている。ただ、絵がかわいらしく描いているので、歌舞伎の力強さみたいなものはあまりなく、女性的な部分を強調している感…

真中視点の物語

西条はサポートに回ることが多くなってきて、真中視点で物語が展開するようになってきている。テーマも、西条の超人的活躍から周囲で成長する医師・看護師たちという風に移り変わっている。元々、命を救う無限の樹形図というのが主題だったから、ある意味こ…

周辺から描く攻略対象

夏休みも後半に入り、田舎を訪れた桂馬。そこでエルシーが遭遇する、お化けの駆け魂が潜む心のスキマ。そして、ラーメン屋の上村スミレのストーリー。これまでに多かった1対1の攻略というよりは、攻略対象の周辺を描き込んで本人を語るという感じの、少し…

賢木先生の活躍

チルドレンが小学生の時と変わらない態度でいようと務める皆本に対して、中学生になってどんどん変わっていくチルドレンの行動や想いを反映するためか、物語中における賢木の重要性がどんどん増している感じがします。優等生っぽくて硬くなりがちな皆本のペ…

凄みを増す物語

桂木に察知されないよう、御木本の外堀を埋めていく黒崎は、引導を渡すために上海へと飛ぶ。ただしそれは、これまでとは異なり、自らの命を賭けた騙しあいだ。 いつもとは違う黒崎の話し方や、ポーカーフェイスが崩れた桂木、追い込まれていく御木本の表情の…

自分にしかできないではなく、誰にでもできるへ

命の師匠である心臓外科医アルフレッドが来日する。ちょうどそのときに運び込まれた急患の少年は、U-15の日本代表サッカー選手だった。普通に治療すれば、プロ選手の夢を諦めざるを得なくなる。その時、アルフレッドは自分にしかできないという治療法を提案…

自らを見出すとき

ダンジョンから飛ばされ、遥かかなた、草原に生きる騎馬民族の集落に落ちたアラジンは、ルフを見ることができる老婆と出会う。その大きく包む優しさに触れ、自分とは何かという問いに対する答えを見出しつつアラジンだったが、その集落には、巨大帝国の侵略…

ポッカリと空いた隙間

火野に誘拐された生徒を救出するため、ジーザスが罠の渦中に飛び込んでいくのだけれど、途中からエレメンツ・ネットワークの台場巽が介入してくる。読み終わってみたら、ジーザスが暴れていたのか、台場巽が主人公になってきたのか分からないくらい。 24の…

おまけでもボケる

デバッグに一所懸命取り組む姫野アンに対し、プログラマーの源ニシンは複雑な心境。そして、ようやく完成したゲームに対するユーザーの反応は? ゲーム完成後もバラバラに活動する電脳遊戯クラブのメンバーたち。彼らをつなぎとめる想いとは? もはやどこに…

魔法による戦争

サザーイアリエスと共に自分の過去を探ることにしたジオは、ギン・タビビセスが一人で滅ぼしたという国を訪れた際に、リィンという少女に出会う。リィンもジオと同じく、ギンという名の魔法使いを探しているというのだが、二人の探しているギン、そして国を…

同情すべき敵

ボルックスとの対戦を控え、無敵超人風林寺隼人の修業を受けることになった白浜兼一。前回の山籠りのトラウマから、兼一は脱出を試みるがその努力空しく、連れられてきた先はビルの屋上だった。 姉を救うためには兼一を倒すことが必須条件であるボルックスは…

がんばれることがある幸せ

自分と三星の父たちの因縁を黒川に知らされ、アランシェフたちレクレールの仲間を裏切り、新シェフの座に就いたギャバン。しかし、その因縁が誤解に基づくものであることを知るアランシェフは、ギャバンが料理人としての道を踏み外してしまわないように、三…

一方的な要求と対等の覚悟

良守の極限無想が遂に完成。しかし、ほぼ同時にまじないの歯車も回りだす。人質にとられた街を無事に守りきることが出来るか? 正守と夢路の対峙もクライマックスに。新しい裏会を作るため、夢路の協力を求める正守に対し、夢路は、信頼の証として絶界を解く…

再会から動き出す物語

綾崎ハヤテと天王洲アテナの再会から物語の転機は訪れる。これまでなぜ気づかなかったというほど近くにいた二人が、日本から遠く離れた地で10年ぶりの再会。 もう22巻なんだけれど、物語中ではそれほど時間は経過していないのだよね。 bk1 amazon 畑健二郎作…

夏休みに始まる非日常体験

夏休みで浮かれる桂馬の前に、幼いころに近所に住んでいた少女天理が訪れる。彼女に取り付いている駆け魂は、これまでと違いはっきりとした自我があり、自らの名をディアナと名乗る。彼女が語る話は、これまで桂馬が把握していた"設定"とは少し違うもので…。…

大きな壁を目にしたときの二つの反応

書の甲子園に参加して上位入賞者の実力を間近に見て、自分の実力との差と今後目指すべき場所を見据えることができた日野ひろみと望月由希の二人。一方、大江縁は、書の甲子園で望月が再会した幼なじみとの関係が気になって仕方がない。 トップレベルとの差を…

鳥かごを食い破るために

黒崎の本来の復讐の対象である御木本を追い詰めるための罠を張り巡らし始めた。桂木の目を盗み、白石と情報共有をして、御木本の計画に必要な詐欺企業をひとつひとつ潰す黒崎。 有名人ならば信用できる/有名人になりたいという漠然とした心理/希望を利用し…

おまけ制作秘話が満載

中学校の部活でゲームを作る、という基本線があるはずなのだけれど、なかなかその通りには物語が進まない。おおよそ、荒垣部長が適当に方針だけを決めて丸投げし、ニシンがそれを拒否するか欲望丸出しで暴走するかして、それを元に引き戻そうと姫野がオロオ…

兄弟の思惑

正守が夢路との会合に臨んでいる間に、烏森が襲撃を受ける。周辺の街を人質に取ったやり方に、また、自らの迷いのために、ただ黙って見ているしかできない良守たち。しかし、その均衡を崩すように、氷浦が敵に攻撃を仕掛ける。二対一の戦いに勝機はあるのか…

因縁を抱えた殺し屋と生徒を護る教師

綾木日奈とクラスメイト二人との関係やアッシュとジーザスの関係が固まってきたところで、本格的に24との遺産を巡る戦いが始まる。 これまでが、過去の因縁に囚われているフェーズだったとすると、これからは、いま生きている人間たちとの関係をつなぎなおす…

イレガウラの守ったもの

世界一の魔法使いを目指す少年ジオは、三賢者の一人イレガウラ・レヒュタスの下で暮らしていた。ある日ジオは、イレガウラの管理する禁呪を狙って現れた賊を誤って招いてしまい、イレガウラを喪う。図らずも二つの禁呪を身に宿す存在となったジオは、数年後…

戦場の流儀

三つ子の魂百までというけれど、権威によって幼少期に与えられた概念は、後々まで人の思考を縛る。権威の形は人それぞれで、親、教師、先輩、宗教、死にまつわるイベントなどあるけれど、この権威によって常識として刷り込まれたものが、自分の判断の物差し…